Quantcast
Channel: 諸宗教 – www.cathoshin
Viewing all articles
Browse latest Browse all 11

韓国7大宗教、死刑廃止で共同声明

0
0

カトリックを含む韓国7大宗教の代表者が、死刑制度を廃止する法律の制定を求める共同声明を発表した。

韓国の「カトリック新聞」(本社・テグ市)の報道によると、同国カトリック正義と平和委員会のユ・フンシク司教(テジョン教区)など7大宗教の代表者は10月20日、韓国国会本庁のプレスセンターで記者会見を開き、「人間のいのちを人為的に奪う死刑を制度的殺人と見なす」などと訴え、今国会で廃止に向けて取り組むよう要求した。

共同声明を発表したのは、韓国カトリック司教協議会会長のキム・ヒジュン大司教(クァンジュ教区)をはじめ、仏教の曹渓宗と円仏教、儒教、天道教、韓国キリスト教教会協議会、韓国民族宗教協議会の各責任者ら7人。

韓国では今年7月6日、国会議員の過半数の172人が死刑廃止に関する特別法案を共同で発議した。声明も同法案を「国会で必ず通過させなければならない」と支持し、「凶悪犯罪が起こるたびに死刑執行の再開が議論されていることは非常に残念なことであり、死刑廃止をもってのみ、繰り返される暴力の悪循環を断つことができる」と強調した。

さらに声明は、「死刑制度が犯罪の抑止に効果がないことは、すでに証明された事実」とも指摘。世界人権宣言が死刑を非人間的な刑罰と規定しており、国連も過去4回、死刑執行のモラトリアム(猶予)を決議したと訴え、「大韓民国は国連事務総長を輩出した国として、国際社会の流れに加わる責任がある」と主張した。

韓国の宗教界は、第13回「世界死刑廃止デー」(今年10月10日)から、人権および市民社会との連帯に積極的に乗り出すなど、死刑制度廃止の運動を後押ししている。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 11

Latest Images

Trending Articles





Latest Images